人生5回目のツールドオキナワ。
1回目は市民200キロで2回目のダムの下りで落車で終了。 2、3、4回目は国際レース。 そして5回目の今年は市民200キロにふたたび挑戦させていただくことになった。 前日の移動日に失敗続きで体調の管理に不安が残ったが。 当日の朝に超回復。 抜群の目覚めと冴えでスタートライン最前列に並ぶ。 しかし、いま思えばこのときもまだ夢をみていたのかもしれない。 夢と現実の合致。 浮き足立った未熟な小鳥の盆栽屋。 ただテクニカルな場面が少ないオキナワではあまり不安はない。 一回目のダムの登りからはそれまでの落ち着いたペェースに過去のチャンピオンたちが別れを告げるように徐々にペェースアップ。 私は一度ちぎれかけたが、なんとかもちこたえて先頭集団でクリアー。 ここで集団は10人前後にしぼられる。 そこにイナーメチームは3人もいた。 私は集団に残れたことで失いかけた自信を取り戻したがもっと練習しよう。 しかし、ここでレースは終了ではない。 それに気がついたときに、なんと高岡選手がアタックして行ってしまった。 第3の坂。 まさか。 風向きは半島の先に出るまでは向かい風のはずだからしばらくすれば捕まるだろうと見当を立てたがそうはいかなかった。 集団のペーェースは特有のまったりペェースを取り戻していたから。 それに業を煮やしていたのか。 アクアタマチームを中心に追走が入ってペェースアップ。 チームメートのmaeさんが引いてくれて助かった。 しかし、すぐに魔のトンネルに差し掛かり集団落車発生。 私は右側で転倒する選手を避けようとしたものの。 どうやら避けきれなかったよう。 今までこんなに滑ったことないよというくらいにスリップ落車。 すごく滑ったうえに自転車は左側に滑ったので、まったくの無傷で自転車もノントラブルだと確認したのですぐに飛び乗ると今度はこぎだすことができない。 それくらい滑る路面。 しかもチェーンが外れていたので手ではめて再度気をつけて再乗してトンネルを脱出。 ここでレースは一人逃げの高岡選手←コケなかった10人くらいの追走集団←盆栽屋含む落車集団となる。 肉体的にも無傷で済んで自転車も平気そうだしラッキーと思ったが。 コケた時にカラダが硬直してしまったのか一気に脚がツりそうになったが我慢の走り。 2回目の上りに入ると今度は80キロの先頭集団が追いついてきて別のレースをやっている人たちと集団を形成することに。 80キロの先頭も速そうなのでこれは助けになるかと悪い腹の虫もささやいたが。 そうはうまくいかない。 そうこうしていると国際ジュニア?の集団も混じる。 これで大集団となり完全なカオス状態。 そうこうしていると最後の上りである源河に突入。 ここで盆栽屋に一気のブレーキ。 否。 ブレーキではない。 確かに進んでいるのだ。 しかし、出力が明らかに減っている。 たぶんソーラーカーなみに。 晴れてないからね。 子供にすら置いていかれてしまう始末。 完全に終わった。 とてもにぎやかなレース。 女性の審判がへろへろの私に拡声器を使って必死に訴えてくる。 〝もうすぐ女子の先頭が来ます!〟 〝左によってください!!〟 〝絶対に後ろにつかないでください!!!〟 九州男児である私のなかには女のうしろにつくなぞは毛頭存在しない。 男は女の3歩先を歩いてしかるべきであるのに。 いまの私ときたらついに女に抜かれようと迫られ。 さらに付くつもりもないのに〝付くな!〟と大声で叫ばれつづけている。 いつだったか少年を失って男となったつもりが今度は男まで失おうとしている。 しかし、下りに入ってもその先平坦に入っても女子は追いついて来ず。 私はたまに来る車に乗った前出の女性審判に何度も叫ばれる。 なめられたものだ。 またここに男を取り戻しに来なくてはと強く思うのだった。
by astronautics
| 2008-11-10 00:01
| レース盆栽
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