休日に乗るのはいつ以来だろう。
怠慢の日々はどれくらい続いただろう。
かつて運が味方してくれて走ればそこそこ速かった時期もあったが。
努めるこゝろには運も味方しない。
総てを失った。
荷台を失ったトラックのように。
間抜けで。
滑稽で。
笑うしかない。
其の嘲笑。
誤魔化しのニヤ付き顔に嫌気がさしたので走りに出ることにした。
荷台の重しを無くしてリフレッシュしたこゝろは軽いが。
肉体は重い思い。
其れは山といえない坂で解る。
人生は山によく例えられる。
越えれば頂上。
下ってまた越える。
其の繰り返し。
登りは辛いか?
辛くて嫌か?
とりあえず盆栽屋はまた登ることができる喜びに満ちている。