この暖かさを逃してはなるまいと走りに出かける。
じゅうぶん薄着のつもりではあったが。
自らを護ることばかりに注力が過ぎたよう。
結果としては暑い。
走り出すといつも過去の記憶が蘇ってきて。
こんなはずではなかったと今の自分を急かす。
思いギアにかける気持ちは軽いのであるが。
今は軽いギアで座ってススメ。
そうして、いつしか固くなっていた自らの筋肉をほぐせ。
リスペクトする方とすれ違った。
私の衣類はまさかなるし〜ではなかったのに。
挨拶を欠かさない其のひと。
そこにリスペクトがある。
私もあのスマートさを体現できるのだろうか。
こゝろとカラダ人間の全部。
シッティングで越えた久々の大垂水峠。
頂上にあるといわれた自転車スタンドを見つけることができなかった。