待ち合わせまでは電車で。
もとい、レール上滑るゆりかごで。
ゆりかごにも堪えた。
其れは決断力のない。
ただただ他人任せでいることが我慢できないのかもしれない。
サイの角のようにただ独り歩め。
ミーのカーはどこへいってしまったのだ。
かつてモータリゼーション華やかりしころは。
移動の主役だったはずだ。
ところがどうした。
今やレールの上で他人任せに引きこもる。
省エネか。
草食みたいなことをのたまう。
サイの角のようにただ独り。
齢三十を前に。
サイの角のようにただ独り歩め。
きっと、二十後半のこの渇き。
こゝろがさきに走ってこゝろもとない。
三十過ぎに身体が追いついてくると。
ふとした刹那。
こゝろが追い越されてしまう。
そのときが来るはず。
そうなると牙は生えやしない。
盆栽屋貯金が趣味の男に付。
財布の中身はいつだってからっぽの渇き。
サイの角のようにただ独り歩め。
手持ちの糸で紡ぐ小屋がどういったものになるのか。
いまのうちに何軒でも創造しておけ。
夢の中なら何軒潰れても痛手にはならないのだから。
とは、ハードコア。
サイの角のようにただ独り歩め。