もう出てもこないだろうと諦めていたら。
出ていた。
しかし、求めるものは其処にはもうない。
他所にもあった事柄。
何処に行っても見てとれる事項。
なんだ。
ほんの一部だけではないか。
まあ、ほかの部分を見たかった知りたかったにせよ。
なにより去年は何も無かったのだから。
其れよりはヨシとしておくのが大人ではないのか。
ゆるやかな進化を焦らず眺めていられる余裕ではないか。
他人行儀に恐れ入り。
他人に任すは唯至らず。
〝盆栽屋!本場ヲ見ヨ〟
とは、ある日のハードコアのお言葉。
サイの角のようにただ独り歩め。
自力で飛び出すしかないのであろう。
順番を待っていては。
首を長くしていたとしても。
開いた扉も閉まってしまうことがある。