季節は一年前

晴天は身を潜め。
見上げる空には黒雲ばかり。
しだいに雨音が響くようになると。
ポツリポツリ。
地面は水浸し。
籠のなかで右往左往としても。
自由がないということを思い知るだけ。
当たり前だ。
籠のなか。
この小さな世界。
肩肘を張ればすぐにぶつかる。
もう知っていただろう。
気付いていただろう。
知らないふりをしていても。
記憶の喪失には至っていない。
リスペクトがない。
前走者付いて並ぶ蟻に。
井の中の蛙。
沈黙のペンギン。
すべてにリスペクトがない。
独立自尊の精神はどこにいった。
そこにリスペクトがあるというのに。
だからなんだ。
勝手知ったる気ままな道だ。
誰彼構わぬ。
己を振る舞え。
盆栽屋サイの角ようにただ独り歩め。
齢三十を前に。
気付かされた。
苔生す前に。
コロコロと。
転がる石は振り返らない。
転がりはじめた場所には戻れない。
盆栽屋サイの角のようにただ独り歩め。
もう、いいだろう。
最近解った妻のカラダの状態を聞いて。
こゝろは涙を流しても。
男は表立って泣くということ。
其れと、遠吠えを成す。
つまり鳴くということは許されない。
犬にはならない。
ロボでもない。
規則正しい製造ラインは無い。
前に進むしか道はない。
サイの角のようにただ独り歩め。
だから、もう逃げることヤメた。
迷うのもヤメ。
盆栽屋自転車上のひと。
自転車上であれば答えがでるか。
季節は一年前_c0093101_0164345.jpg
というわけで来年の9月予定でいきます。
きっとあっという間です。
よろしくお願いします。
by astronautics | 2010-08-13 23:30 | ヨーリーを探せ
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