舌はいちごを求めた。
伯母からおくられてきたフォーパックス。
すぐに胃袋。
今は体外の果てさ。
いちごのケーキといえば。
ショットケーキくらいしかなかった幼少期。
その後、いちごタルトに出会ったとき。
嬉しかったけれど。
べつにいちごでなくてもいい気がしてきて。
もう食指が伸びることはない。
そんな飽き飽きしていたいちご事情に飛び込んできたのはフレジェ。
パリの空の下にも売ってるらしいから何度か足を運ぶものの。
いつも売り切れ。
いつまでやっているのかを聞けば。
おいしいいちごが入らなくなったら作らないと云う。
ハードコアーの声がそこに。
いちごの季節はもうすぐ終わる。
便利さを極めようとしても。
無いものは無い。
不便を見つめ。
其れが自然だと。
リスペクトだと。
無いなら。
生姜無い。
わたしはカヌレを購入。
これがまた美味いのを知っている。
プリンと。
酒と。
フレンチトーストが混じったような。
あじ。
リスペクトがある。