それは寒い一日

予報が告げたとおり。
午前は雨に流れた。
午後からは雨は止み。
南風が吹いて暖かくなると予報は続けたが。
14時現在。
まだ寒い。
予報は予言ではナシ。
暗黒の曇り空。
荒川。
誰も居ない新しい橋には一匹のカラスがとまっている。
この曇り空はオマエさんにお似合いだ。
かつて、アルフレッドがフィルムにしたためた。
残酷な一面を連想させる。
が、しかし。
つぶらな瞳に目をやれば。
マリアカラスのように愛を歌うことができるし。
ミルマスカラスのように華麗に舞うこともできる。
そうしてすれ違う。
北北西に進路をとれ。
サイの角のようにただ独り。
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それにしても強風。
68mmハイトのリムを制御するには集中力が必要とされる。
そんな思いを知ってか知らずか。
ENVE SLはうなり声を上げる。
声は継続する。
息は長い。
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…。
まるでこの曇り空にカミナリが落ちているかのような。
落ち続けるかのような。
異常気象?
周囲の空気を恐怖と不安にさらすような。
音に支配されるのであるがカミナリのように閃光は無く。
かすかなヒカリすら吸収しようという。
漆黒のボデー。
もしかすると、其の暗闇のなかに一瞬でもヒカリを見ることができれば。
そこにリスペクトがある。
そう云って仕舞うのかもしれない。

本日の走行距離 58km
by astronautics | 2011-04-19 12:00 | 犀の角のようにただ独り走れ
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