視線は銃声よりも鋭く。
羊の胸を突き刺した。
ラムはチョッパー。
子羊のころは無かった。
あの独特の臭いが苦手。
羊は沈黙する。
凝り固まる。
ゴールドはない。
カネにはならない。
霧散まき散らしては終わる。
そして眠らない。
諦めるのは実は簡単なことさ。
しかし、其の簡単さゆえに精神の葛藤をまねく。
だから今までは諦めていたようで。
実は諦めていなかったのかもしれないが。
もう諦めてもいいだろう。
そういう紆余の曲折があった。
すぐに過去形。
過ぎた現在。
振り返るのは過去形。
懐かしければ思い出せばいいだろう。
そうしたところでリスペクトはない。
微塵も無いのは脳内記憶中枢司るところ。
そうして気付くことだろう。
こゝろの染みはドライクリーニングでは落ちないということを。