出会いと別れ 自転車はオンナ

退役のときが来ることもある。
其の決断がすべて。
じぶんの脳内によって決められるというのは幸せなことなのかもしれない。
例えば、事故や落車での故障や、窃盗に遭うなどの類いとは違い。
まだ所有し続けることができる。
側に置いておけるというわけ。
乗る気になればまたパーツを招集して。
乗ることも出来るな。
リスペクトがある。
いまや7年前のフレーム。
TIMEのラインナップがまだ2つしか無かった頃の2番手であった。
〝VX ELITE〟。
実に4度の塗り替えを経て今のすがたがある。
現役のフレームに納得がいかなくなるとすぐに出番がやってくる。
ベンチから駆けつけてくれるスーパーサブだった。
最後はクランクをとられ。
清貧がゆえにブレーキシューまでも奪われ。
無惨なすがたではあったものの。
ありがとう。
おつかれさま。
盆栽自転車店の奥のほうに飾るよ。
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外したパーツは別のフレームに行くことになる。
そういった運命。
新しいオンナ。
立ち読みしていた自転車雑誌にふと載っていた。
其の答えもあるのかと思った。
いまだ知らぬ世界があるぞ。
深部は見えていない。
ステンレス。
盆栽屋金属回帰のとき。
アルミはもう無いとしても。
本気でレース用にしていたクロムモリブデンか。
はたまた、まだ所有したことがない憧れのチタンか。
其れらで考えていたが。
ステンレス。
ここにきてステンレス。
そこにリスペクトはあるのか?
by astronautics | 2011-08-22 23:00 | 自転車とヨシダ
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