IFを組み上げた。
展示台にあるときの長さは悠久のときを越え。
11か月。
組めば一瞬の輝きに思える。
そうだ。
これからのほうが長い。
そう思いたい。
はじめてのフルオーダー。
はじめてのIndependent Fabrication。
はじめてのステンレススチール素材。
はじめてのステム一体型ハンドル。
はじめてハンドル上部までバーテープを巻かないハンドル。
はじめてのワイヤー内蔵ハンドル。
はじめてのROTORクランク。
はじめての楕円リング。
はじめてのSRAMコンポーネント。
いくつかのはじめてを捨てて。
そして、乗り越えて。
オトナになっていく。
とにかく。
はじめて尽くしの部分と。
これまでのこと。
総てが混じって完成したIF。
この自転車を組み付けるにあたって。
はじめて試してみたアイデアも少なくない。
調子が良ければカスタマーの自転車にも取り入れさせていただこう。
常にチャレンジング。
絶対に自分で試すのがマナー。
其れが気付かれないレベルであっても。
とても小さなことでも。
新しいことに挑戦をしたい。
小さなことがたくさん詰まって、積み重なって完成したIF。
自転車には一台、一台、ドラマがあるものさ。
どんな自転車にも。
ライダーの想いが投影された自転車であれば尚更。
そんな自転車と向き合う事ができる。
向き合わせていただいている自転車屋という仕事が楽しい。
楽しくて仕方がない。
リスペクトしている。