業界の末席。
地球の果て。
地図を見れば確かに極東。
そういう居場所であろうとも。
稀な機会で海を越えてきた旅人と出くわすこともある。
そこにリスペクトがある。
そういうときに話す言葉は英語だ。
英語。
世界の公用語が英語だと云うと異論が噴出するのかもしれないが。
ここでは英語。
盆栽自転車店の公用語は英語。
誰がなんと云おうと英語である。
そこにリスペクトがある。
英語。
ネイティブなヒトほどスピードが早い。
其れは当然。
鎖国の盆栽屋相手にも手加減を見せない。
中学校時代にはじめて出会った英語のように。
緩慢で簡単な英語のリズムとは違う。
まるで歌の世界のような聞き取り不明な世界が待っている。
イングリッシュオーケー?
繰り返す。
エミリーは本を買いに行きました。
エミリーは西アフリカ西岸に住んでいます。
エミリーが飼っている犬はポセイドン3世という名前です。
英語の教科書の登場人物はいつもエミリーだった。
そこにリスペクトがある。