深海に潜ることになった。
わたしの精神の堕ちようといったら。
日本海溝どころの溝では済まない。
まるでフォークが刺さったかのように。
無いはずのフォームが刺さったんだ。
其れは間違いない。
そうしたマボロシのフォークにとらわれ。
わたしは深い闇のなかを突く。
マボロシのフォークで突くんだ。
地球の中心部分まで迫る勢いまで地中をほじくり。
地熱を感じ。
こゝろのマグマが噴出して。
吹き出し。
押し出された先は反対側のブラジルだった。
すでにサッカー日本代表は帰ったあとだったから。
不思議そうな顔で見られたものだ。
そんなわたしは落ち込んだ顔。
そこまで深く落ち込んだ。
これはカスタムオーダーフレームだが。
カスタマーの最初の意向通りにはならない。
ハードコアーのレッスン。
カーボンは塗れないというのでチタンに。
守ったはずの塗装プランはチタンのマナーに従い変更。
そして、今はフォークが無くて造れないと。
なんてことだ!!
はじめに描いた夢枕。
其れは夢か、妄想か。
今やそういう有耶無耶が崩れて。
現実というハードなコアーに突き当たり。
有耶無耶のベールは簡単に削り取られ。
堅いモノが産まれようとしているのだろう。
そこにリスペクトがある。