サイの角のようにただ独り。
わたしはフォークを探していた。
と、思いきや。
わたしはサイの角のようにただ独りではなかったのだ。
みんながフォークを探していた。
いつの日か再生産をされ。
ストックが回復する日を待っていた。
チェックした。
気にしていた。
リスペクトがあった。
フォークがなければ食事ができないわけではない。
わたしは日本人だ。
いまや異国のヒトであろうとも箸を使う事ができる。
いや、違う。
自転車の場合はどうだ。
フォークがないと走る事すらできない。
オーダーしたフレームは完成せず。
組み付けをすることも。
乗る事すらできない。
自転車が最低限のパーツで組まれていることを証明するエピソードである。