フレームに跨がって。
踏み出した瞬間にわかった。
其れは注文通りだった。
数多い注文のなかの。
もしかすると一番大事な部分かもしれない。
其れはレーシング機材であるということ。
チタンフレーム。
もしくは金属フレームというと。
まさかレース機材ではなく。
ノスタルジーや金属趣味。
チタンという素材にまつわる男子的趣味を連想するのではないか。
しかし、このフレームに乗ればわかる。
確実にレーシングマッスィーンであるということを。
さて。
ではこの軽快感はどこからくるものなのか。
素材によるものというよりは。
寸法によるところが大なのではないかと思った。
其れは旗艦であるSSRとの車輪無し重量を比較したときに裏打ちされる。
ほぼ同じ重量なのである。
だからこの軽さ。
軽快感は。
ジオメトリーによる。
これはジオメトリーによるもの。
これはジオメトリーによるもの。
これはジオメトリーによるものなのである。