わたしは眺めた。
そして、聞こえてきた。
なんとも音程のズレた響きで。
暴れているようだ。
乱暴狼藉。
ヒトは見ている。
賛成するばかりがヒトではなく。
反対するものばかりがヒトではない。
見向きもしないものも多数。
其れで平穏無事が保たれた。
わざわざあの洞窟の奥まった小屋にまで見せ物を観に行く事もあるまいし。
正面から直視することもないわけで。
古巣を巣だと思えないのは何があったかは知らないけれど。
まぁ、たまにあるハナシなのかもしれない。
ある日の正しさに。
酔って。
狂って。
醜悪の権化と化しているよう。
其れは反面でしかなく。
そこにもリスペクトがある。