パオリーニを見ていた

鮮明に映るフランドルの映像のなか。
ひときわ個性的に躍動する、というか佇む独りの選手。
其れはパオリーニ。
集団の後方。
最後方に位置して。
総ての群れを風よけに従えた。
先頭に居るのがセオリーとされるレースで。
ここまである意味での余裕を構えられる選手はそうそう居ないだろう。
というかカレの周りはモノを取りに下がったアシストか、あえいだ選手か、きっと勝負所を過ぎれば居なくなる選手ばかり。
其のなかをサイの角のようにただ独り。
ヘンとウェヴェルヘムをも勝ったこの選手は悠然と泳ぐ。
実にマイペース。
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特異なのは風貌だけではなかった。
老獪なクラシックレーサー。
勝負所を前にしても幾度と無く急坂を過ぎるレースのなかにあって。
平気で中切れをするし。
集団が詰まれば落ち着いて止まる。
これはカルチャーショック。
若い選手は一列棒状の最後方で無い脚を使わされて難を逃れるのだが。
パオリーニは車の列のなかに紛れて悠々と戻る。
そして厚着していたウェアーを順序よく脱いでいき。
レースに参加した。
残念ながらリザルトは良いものではなかったけれど。
仲間のクリストフが優勝をした。
けれども、早い時間帯から観戦していたわたしには。
パオリーニのあの走りがとても印象に残ったんだ。
そこにリスペクトがある。
by astronautics | 2015-04-11 23:50 | 盆栽実況中継
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