機材を選ぶということ

ある日の持込自転車。
電動コンポが動かないというので見て欲しいという要件。
海外から梱包され日本に持って来られた自転車。
梱包から自分で組み立てたら動かなくなっていたとのこと。
そんな問題はすぐに解決。
ケーブルが所定の位置までささっていないというイージーミス。
これだけで終われば良かったものの。
そうカンタンには終わらない。
ジャンクションをBARFLYに固定しているところでステムのクランプミスに気付き修正。
するとヘッドのガタつきもあって其れも修正。
全部終えたかと思い自転車を作業台から下ろすと今度はヘッドが激重に。
あれ、締め過ぎたかなと思って中身を開けてみると。
フォークの製品ステッカーが縮れた状態で噛んでいて其れを除去。
そして再び組み直すと今度はキャップが擦るような音がする。
ハンドルをきると音がする。
これは良くない。
きっと、ヘッドが真っすぐ圧入されていないからでしょう、と判断。
そこでヘッド圧入をやり直して三たび組み直すと完璧に。
そこにリスペクトがある。
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持込の自転車。
こういうことはある。
電動が動かないのがオーダーだったのに。
結局はハンドルまわりの総てを基礎から組み直すことになった。
自分とは違ったマナーで組まれた自転車は。
こうした自分ではあり得ないような事象に出会うことも少なくない。
パーツはただ付いている、組まれていることでは不十分で。
パーツの性能を最大限に引き出す事が正解だと思っている。
黒から白に。
どんどん近づけて行く努力が組み付けではないだろうか。
そこにリスペクトがある。
わたしはそうして教わった。
そして其れを続けているし、続けて行く。
by astronautics | 2015-08-08 23:50 | 自転車とヨシダ
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