無くなると云われれば仕方なし。
待ってはくれぬ。
ボンバイエ。
時期が読めればわかりやすい相場。
ヤマ師のカンも働かせることは無し。
わたしは向かった。
あれは丸の内。
しかも丸の内線で。
都合いい。
今では小さくなってしまった。
しかも奥に追いやられて。
風前の灯か。
Black Fleece。
SALEの期ではあるものの。
個人の目標はSALEに無し。
黒いシューズ。
ロングウィングチップ。
Thom Browneのようなシボ入りの革。
しかし、Thom Browneのようなリボンは無い。
革のループになっている。
このへんがThom BrowneよりもBlack Fleeceの靴の良いところで。
いわゆる主張は控えめ。
製作元が、AldenからCrokett and Jonesに変わったとはいえ。
このデザインにリスペクトしている。
ブランドが終わるということは。
もうこの靴は買えないということだ。
だから、すぐにお願いした。
すると奥から出て来るサイズは9。
Black Fleece。
靴もいろいろあったな。
基本的にはウイングチップで。
其れもロングウイングチップのスタイルが持ち味だった。
牛革もいろいろ。
白から黒に茶もあった。
ヌバックもあった。
馬の革もありました。
トラッドの定番と云われたモンクストラップもあった。
ブーツもあった。
コンビもあった。
唯一、手にすることができたコンビはサイズがハーフ大きかったけれど。
最後の在庫だった。
後悔は無い。
中盤以降からヘンな方向に行ってしまった。
ルームシューズが出てきたと思ったら。
サンダルにスニーカー。
ベーシックな革靴もデザインコンシャスな方向に。
わたしが欲しいも出るは初期のほうに多かった。
今でも買い逃してしまったと思うのは。
オールデンの牛革。
グレーのヌバック。
ホワイトのウイングチップ。
デッドストックがどこかにあれば買いだけど。
其れは現実的ではないだろう。
靴にはサイズの障壁が大きい。
靴なので古着はありえない。
それでもじゅうぶんなほどわたしの装備にくわえさせていただいた。
ありがとう。
さようなら。
Black Fleece。
そこにリスペクトがある。