人が夢を見るといふ事

みずいろの雨。
今朝方。
行くときにのみ降り。
小屋に向かえば盆栽屋独演。
思えば、小屋に居るのも数日となった。
今日はそういった呑気さはなく。
行列を見つめる余裕もない。
夢ある少女に夢の無い事象を語る。
盆栽屋といえば。
古人が遺した美徳というものを受け継ぐことが無い。
其れでは何故そうやって生きているのか。
活きていこうとしているのに。
生きていくことすらできないと。
狼狽える身に毛羽立つこゝろ。
リスペクトはない。
いつも終わった後にクヨクヨするのは。
まだ挽回の機会が残っているからと思うせいか。
けれども自転車は前にしか進むことができない。
時計の針をねじ曲げて。
うしろに戻すことはできない。
小屋は10月までというのに独演会はあと3日もある。
貴重な空間。
逃さないで。










今、ひとつの盆栽が消えようとしている。
気付いた方は記憶力が良い?
勘が鋭い?
行間を読んだ?
つまり、リスペクトがある。
そして。
忘れてください。
by astronautics | 2009-10-03 23:59 | ヨーリーを探せ
<< こんなに早く cinelli 2010 >>