みずいろの雨。
今朝方。
行くときにのみ降り。
小屋に向かえば盆栽屋独演。
思えば、小屋に居るのも数日となった。
今日はそういった呑気さはなく。
行列を見つめる余裕もない。
夢ある少女に夢の無い事象を語る。
盆栽屋といえば。
古人が遺した美徳というものを受け継ぐことが無い。
其れでは何故そうやって生きているのか。
活きていこうとしているのに。
生きていくことすらできないと。
狼狽える身に毛羽立つこゝろ。
リスペクトはない。
いつも終わった後にクヨクヨするのは。
まだ挽回の機会が残っているからと思うせいか。
けれども自転車は前にしか進むことができない。
時計の針をねじ曲げて。
うしろに戻すことはできない。
小屋は10月までというのに独演会はあと3日もある。
貴重な空間。
逃さないで。
今、ひとつの盆栽が消えようとしている。
気付いた方は記憶力が良い?
勘が鋭い?
行間を読んだ?
つまり、リスペクトがある。
そして。
忘れてください。