ついに家に持ち帰った。
要塞のあまりに広い倉庫に眠れるフレーム。
2011年のカタログからは遂に落ちてしまった。
というか2010年もすでに落ちていたに等しいところだった。
つまり激レアー。
そこに滑り込みセーフ。
間に合ったと云うワケ。
いまどきロードでも珍しいラグドカーボンフレーム。
パイプ類はエッジシリーズからの使い回しだろうか。
カーボンコラムにはいつものタイムの模様が無い。
どうやら。
このままのデザインで乗ると云う事はなさそうだ。
純正塗装で乗る事もせずにすぐにカスタムの生け贄にあるというこゝろは。
イクところまでイッタ盆栽屋。
そう来なければ明日の盆栽屋は無い。
幾度となく、組まないのか?
そういった種のお問い合わせがあったが。
これは決戦のフレームで。
決戦するにはチームが要るろう。
スキンスーツだか。
フツーのジャージにするかまで決めはしないが。
衣はこゝろを語るのだろう。
問答無用。
灰色の海に飛び込む。
シロか。
クロか。
サイの角のようにただ独り歩む。