あれは冬の寒い日の朝だったな。
年は越していたと思う。
わたしの自転車を見たあるひとが云った言葉が耳鳴りとなって離れない。
もっと、自転車キレイに乗って下さいよ。
そうだろう。
云われて当然。
白いフレーム。
汚れが目立つうえに。
お掃除も滞り気味のお肌。
何故だろう。
フレームは気に入っている。
走りが。
いまいち萌えないのはこの塗装。
消去法で選択をしたデザインですら消去に持ち込もうとする。
正気の沙汰か。
血迷ったか。
破壊と創造。
其れが盆栽屋であれば。
疑問を差し挟む剣も無い。
自転車はオンナ。
大切に乗ってあげないと。
いつか見た。
お色直し。
とりあえず。
バラした。
外せるものは外した。
ツームラのジャイマイが来るまでは我慢としていたところではあるが。
なんとなく。
まぁ。
このタイミングになった。
実に内的な衝動であるが。
巡り合わせという。
いまいち外的要因の言の葉。
その言葉でこの一端を締めるとしよう。
サイの角のようにただ独り歩む。