ナツキはソファに座ると、其の優し過ぎる口調でリズムを刻む。
ソファ上でボケーとしているとドライブしているような気分になった。
らしい。
そうか。
そうか。
楽しかったな。
ミーのカー。
最高だったよ。
あのころのふたりにはドライブの楽しみがあった。
ドライブが無ければガソリンの揺れ方にも気を取られなく済むが。
線路上では体感し得ない悦びがあったことを忘れない。
人任せにはない安心感。
其れは貧乏症からくるものなのか。
神経症の病からもたらされるものなのか。
答えはいずれも違うな。
サイの角のようにただ独り歩め。

そういえば、先日の帰省の際。
父は自慢のシボレーを見せてくれた。
カーではなく自転車。
父はシボレーの自転車。
駐輪場にはひときわ磨かれたキレイなMTBルック車が一台。
リスペクトがある。