自転車の経歴もそこそこになってくると。
雨の日用車輪なぞというものを用意できるようになる。
かつてミャヴィックにはクラシックレース用に、其の名もCLASSICSという32本組みの完組ホィールが存在していた。
リムはなんてことないオープンプロのセラミックなわけだけれど。
通常のオープンプロのカラーがダークグレーなのにたいして、このCLASSICSというホィールのリムはブラックで、一見カーボンリム?みたいな外観
しかも、セラミックリムはブレーキシューでリムが削れないので雨の日もフレームに汚れがまとわりつくこともない。
さいきん出たエグザリットはそういったセラミックリムの進化版なので試してみたいところであるが。
プライスの面で試すという、ときに冒険するというような遊び心さえも失わせる本気度。
向き合う勇気がない。
それにしてもどうしたとこだろう。
ステルスになってからというもの。
ローハイトのリムがとことん似合わなくなった。
こういったエアロなフレームにはディープリムが似合うというのは。
もはや輪界における一般常識になりつつあるが、しかし。
ホワイトカラーだったころはニュートロンウルトラなんかと合わせても。
なんだか渋いねなんていうリスペクトもあったのに?
今ではそういった懐の深さを失ったかのようにディープしか似合わないという体裁。
だから、雨が止むと。
そそくさとホィールを換える。
翼を求める。
翼のようなホィールがステルスには似合う。