リンドバーグは空から見つめた。
眼下に見える4丁目。
其の街の界隈。
水道管は破裂して。
道路は水浸し。
クチを開いたかと思えば。
怒りには2時間を要し。
って。
結局は同じことの繰り返しだと。
また黙りこくる。
ジェリーベリー。
噛めば舌はケミカルに染まる。
サイの角のようにただ独り歩め。
前に進んだのか?
後ろには進んでいない。
其の場で地団駄を踏み続けるということは。
ここには地雷が無いということの証明か。
照明弾を打ち上げた。
そしたら街を照らす。
4丁目。
月の代わりに街を照らす。
まだ、街から一歩も出ていなかったことに気付いたんだ。