ある夜。
とあるメーカーの。
とあるセミナーを終えたのは新橋。
孤独のグルマンが其の瞬間に欲したのはピザかトンカツ。
ピザか。
トンカツ。
新橋という場所柄。
やはりトンカツの候補が多いが。
なんだか駅前で物色しているあいだに空気の合わなさに気付いて滑り込んだのは銀座線。
帰路へ。
途中の有名店のまい泉に寄ることにした。
そこにリスペクトがある。
カウンターが孤独な男の指定席。
閉店時間のほうが近い店内は空いていた。
外国人客が目立つ。
彼らにとってはトンカツという料理はどのような印象だったのだろう。
気になる。
ビールを2杯。
オーダーはツマミのポテサラ(小)にミックスカツ定食。
晩ご飯なのでごはん少なめ。
ビール2杯だけれど。
いちおう気は使っているつもり…。
それにしても、トンカツというのは「ちょうどいい」。
安くはないが、高価すぎるわけでもなく。
「ちょうどいい」満足を得る事ができる料理。
其れはトンカツ屋という空間がそうさせているのか。
外食の持つ特有の高揚感がそうさせるのか。
リスペクトがある。